風をはらんだカイトのパワーを利用して、それを操作しながらボードを走らせる。
ボードはウエイクボードのような形状をした、専用のボードやサーフボード。
水面を走るスピードは、ウインドサーフィンのプレーニングした状態よりも
速い時もある。
そして何よりその最大の魅力は、時に 10mを超すビッグエアーだ。
そのジャンプは他のスポーツのジャンプにない「浮遊感」があって、
その感覚がたまらない。
陸上でゆっくりとカイトを揚げる。
上空の風を確かめながら、カイトのサイズを確認するようにコントロールしてみる。
大丈夫。このサイズでOK!
カイトを上空45°あたりに片手でキープして、もう一方の手でボードをつかみ、海へ…。
スピード!
水際でボードのストラップに足を入れて、カイトをパワーゾーンに振って…、
そしてプレーニング。
水面をはねるように走るプレーニングは、ウエイクボードのようであり、
ウインドサーフィンのようでもあり。
カイトをコントロールして自在にパワーを操っている感覚は、とても楽しい。
カイトボーディングのもっともポピュラーな魅力、それはスピード。
ボードのエッジが水面を切り裂きながら疾走してゆく。
水面はスピードアップとともにその硬度を増し、足に伝わる反発とスリル。
カイトボーディングのスピードは、「快感」だ。
ジャンプ!
沖へ…、沖へ…。
そしてカイトを上空に振ってジャンプ!
フワッと浮き上がるような、重力から完全に解放されたかのような、無重力感。
この感覚は他のスポーツにはない、未知のものだ。
それまで、横に引っ張られていたパワーをコントロールして、
上空へのパワーへと変える。
それによって、カイトボーダーは“勢い”で飛ぶのではなく、
カイトに引き上げられるように“浮遊”する。
自由になったライダーは、空中で様々なアクションが可能だ。
スノーボードフリースタイルのエアリアルのように、レ イルをグラブし、
360°ターンし、ツイストし…。
スノーボードのそれよりも、はるかに長い時間“自由”になれる。
ジャンプ、それはカイトボーディングの「特別な快感」だ。
ウェーブライド!
カイトボーディングで波乗りをする。
それはとてもエキサイティングなことだ。
カイトのパワーとスピードを使って波間をぬって、沖へゲッティングアウト。
アウトからインヘ、波をよく見ながらアプローチ。
カイトをコントロールしながらボトムターン。
サーフィンのように、ウインドサーフィンのそれよりははるかに自由に、
波にリッピング!
カイトボーディング…、この場合はカイトサーフィン。このジャンルの魅力は深い。
カイトでウエイブライディング、快感を通り越して「興奮」だ。 |